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言葉を伝える練習帳。


by sumi
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島の名前だった。それすら知らず。

また今更な本だけど、「シルミド」読了。
ちなみに映画は見たことがありません。
でも描写がかなりきつかったので、あまり見たくないかも・・・

そういえば、韓国人の作家の小説って初めて。
できるだけ事実を組み立てて、という実録小説。
主人公や登場人物の性格、家族背景とかはこまかいエピソードなどは
おそらく作家の手作りの部分も大きいんでしょう。
そういう感情の描写があってさらに心迫るものもあるのだろうし。

でも、やっぱり、事実は完全に明らかにされないから、
「ドキュメンタリー」ではなく「小説」の名が冠されてしまったのは、
少し、というよりかなり、残念。
どこまでが事実で、どこまでがそれを補った脚色なのか。

「シルミド」を読むとまた違った韓国が見えてきた。
朝鮮半島の中と、外と、冷戦とか、国家機密とか、
民族とか、祖国とか、なんとか、なんとか・・・
いろんなものがぐちゃぐちゃのぐたぐたにからまった何かが見えた。

大統領を殺そうとすることは、祖国を裏切ることなのではないか?
と聞かれて、
大統領は、祖国とイコールではない、というような兵士の言葉。
そして、そうした人たちは時折自分があたかも
祖国であるかのように錯覚する、とも。
本当にその通りだと思った。

知るということは大事だな、と思った本でした。
by sumi0313 | 2005-10-11 13:42 | ほんよみ