【詩】咲く
2017年 03月 28日
朝早く
雪が降ったと云う
三月の終わりの或る日
夜深の坂の中空には枝が架かり
その先に二つ三つばかりの白いたましい
桜よ
こんなにも寒い日を選んで
お前は咲くのか
それとも
お前の中で咲こうとする力が
これ以上ないくらいに膨れあがって
もはやいっときの寒さなどものともせぬのか
お前が一番大事にするのは
寒いとかあたたかいとかではなく
いま時は満ちたということなのか
お前はそんなにも強いのか
いや
強いとか弱いとかではなく
お前はいつもそうなのだ
時が満ちると咲くものなのだ
ただそういうものなのだ
私もただそういうものになりたい
寒いとかあたたかいとか
強いとか弱いとかでない
ただ時が満ちて咲き
ただ時が過ぎて枯れる
ただそういうものに
雪が降ったと云う
三月の終わりの或る日
夜深の坂の中空には枝が架かり
その先に二つ三つばかりの白いたましい
桜よ
こんなにも寒い日を選んで
お前は咲くのか
それとも
お前の中で咲こうとする力が
これ以上ないくらいに膨れあがって
もはやいっときの寒さなどものともせぬのか
お前が一番大事にするのは
寒いとかあたたかいとかではなく
いま時は満ちたということなのか
お前はそんなにも強いのか
いや
強いとか弱いとかではなく
お前はいつもそうなのだ
時が満ちると咲くものなのだ
ただそういうものなのだ
私もただそういうものになりたい
寒いとかあたたかいとか
強いとか弱いとかでない
ただ時が満ちて咲き
ただ時が過ぎて枯れる
ただそういうものに
by sumi0313
| 2017-03-28 03:06
| ことばづくり