言葉を伝える練習帳。


by sumi0313
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ:ことばさがし( 20 )

パトス

あたたかい時は一瞬で、また寒くなった。
当たり前だ、まだ二月も半ばだもの。

寒い時に思い出すのは、俵万智の歌。


「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ


俵万智というと「サラダ記念日」の句が有名だけど、久しぶりに彼女の歌を探していろいろ読んでみたら、なかなかどうして、情熱的だった。
形式や使う言葉の使い方はほんとに柔軟で、それでいて時々がつんとくる。
表現は現代的だけど、歌っていることの本質は普遍的なんだな。
いいなあと思ったの、いろいろあったけど、とりあえず二つ。


地ビールの泡(バブル)やさしき秋の夜ひゃくねんたったらだあれもいない

思い切り愛されたくて駆けてゆく六月、サンダル、あじさいの花


どちらも、下の句のインパクトがたまらない。
ひとつ目の歌なんて、下の句はまるで懐中のナイフみたいにどきっとする。
ふたつ目は、短い名詞の連続にきらきらした慌ただしさが感じられて好き。
私ももっと情熱的に歌いたい…けど、なかなかどうして、難しい。
[PR]
by sumi0313 | 2016-02-16 02:58 | ことばさがし

たまにはあるけど、ね。

仕事帰り、乗り換えの駅で終電を待っていたら、目の前の大きな広告のボードの言葉が目に入った。
ルミネの広告。
青空をバックに女の子の写真。

「何を着てもかわいくない日も、たまにはあるけど。」

ああ、あるなあ、こんな日。と煙草を吸いながらぼんやり思った。
その日がちょうどそんな日だったのかもしれない。
いつもならきっと見過ごしてしまうだろうけど、妙に引っかかった。

こういうのは、やっぱり女の子ならではの感覚なのかな。

この一文がルミネの広告として成り立ってるのは、「たまにはあるけど。」の「けど。」の部分によるんだと思う。
うーん、うまいなあ。
[PR]
by sumi0313 | 2009-01-28 22:45 | ことばさがし

デザイン≒design

このまえ、池袋のロフトをうろうろしていて、アクセサリーを見ていたら、なんかいいなあって思うフレーズを見つけた。
ペア用のネックレスで、よくあるけど二つを組み合わせると刻まれてる文が読めるっていうタイプのやつ。

we are designed to be together.

ですって。
デザインという言葉が、こんな風に使われるのをあまり見たことがなかったけど、すごくすてきな言い回しに使えるんだなあ。
で、帰りに駅を歩きながら、なんとなく神さまがもしいたら彼のすることはdesignって言葉で言い表せるんじゃないかなあ、と思った。
日本語でデザインというと、わりと狭いイメージしかないけれど、実はもっと深い意味のある言葉なんだろうね。
[PR]
by sumi0313 | 2007-03-15 14:51 | ことばさがし

レミオロメーン。

今更ながらはまった。
エーテル。
遅。

どうも、自分が読むのとか、聞くのとか、今更過ぎるものが多過ぎる。
まあ、いいんだ。
今の自分に、多分ピンときたものなんだろうから。
出会うべくして、出会ったと思おう。

きのうカラオケでモラトリアム絶叫。
やっぱいい歌だ。
最後の「それでもきっと・・・」の一言が大好き。
うん、でもなんでこの歌の名前が「モラトリアム」なんだろう。。

今出てる歌もいい感じなので早く手に入れたいな。

というか、きっとまだまだ出会ってないいいモノってたくさんあるんだろうな。
早く会いたいな。
[PR]
by sumi0313 | 2005-11-18 18:47 | ことばさがし

最近

自分が書いた詩を見てみたら、
最後が依頼?の語形で終わってるモノ続きだなあと気づいた。
~して、って形。

ちょっと周りに寄りかかりすぎかな。
無責任すぎるかな。

と思った。
もっと自分の足で立って、考えなきゃね。
[PR]
by sumi0313 | 2005-10-05 21:51 | ことばさがし
お茶のペットボトルについてたおまけ。
でも、「おまけ」というにはもったいない。

相田みつをの言葉が書かれた、直径5センチくらいの小さなお皿。
どんな言葉が書かれてるんだろうと袋を開けてみたら、

a0017830_22231565.jpg


「一生勉強 一生青春」

うん、その通りだよ、とちょっとうれしくなった。
[PR]
by sumi0313 | 2005-07-22 22:26 | ことばさがし

この詩

この詩を初めて見た時はいつだったか忘れてしまった。
二度目に聞いたときは、大学の卒業式の時。
お世話になった先生がくれたメッセージだった。

今日、ついさっき、たまたまどこかで心に引っかかって、
webで探して久しぶりに読んでみた。
この詩は、いつも読むとなんでか涙が出そうになる。
袴を着て卒業証書を持っていたって、
会社のパソコンで読んでいたって。

自分の感受性くらい    茨木 のり子

ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

[PR]
by sumi0313 | 2005-06-21 15:22 | ことばさがし

たまには探さず。

目の前に立つ細い木の枝からひとかけらの雪が音もなく落ちた。
時間はもう日が変わる直前で、木々の間から見える空は真っ黒で、
私は一人でお湯に浸かりながらそれを見ていたのだけれど、少し感動した。

自然って、こういうことなんだと思った。
行われること全てに無駄がない。
無駄がない、というよりも無駄という概念が発生し得ない。
それはなるべくして起こったものだから。

たとえばその木の枝から雪が落ちるのも、誰かが決めたわけでもなく、
雪が落ちたいからと思ったわけでもなく、
ましてや木が落としたいと思ったわけでもなくて。
単に枝が受け止められる雪の重さの許容量を越してしまった、その事実しか存在しない。
そこには何の意図も働かず、ただ、ごくシンプルに物事が行われていく。

最初は、どこかから持ってきた岩をセメントでつなぎ合わせた湯船に入って
おそらく人工的に生やしたんであろう木々を見て
果たしてこのどこが自然なのだろうとも思ったけれど、
あの落ちる雪を見て、どこにでも自然はあるんだと思った。
人工的に生やされた木でも、そこには変わらずまるまると雪がつもり、時折落ちていく。
セメントでくっついた岩の上にも、変わらず水が揺れては打ち寄せる。

自然は言葉を持たない。
誰かに何かを伝える必要もないから。
そうした雪や木や水や岩や空なんかを見ながら、ふとそんなことを考える。
私は、自分が触れている自然ってことを言葉で形容して、
胸に浮かび上がらせるのをためらった。
もちろん、感情は生まれているのだけれど、
そのときは、あえて当てはまる言葉を探さないことにした。
なんとなく湧き上がってくるじわじわしたものはそのままにして、
もう少しお湯に浸かっていることにした。
感情さえもたない自然の、明白さに少しあこがれた。
言葉を探さずに、ただそこにある自然に身を任せているのも必要なのかもしれない。



…と、昨日たまたま露天風呂に入りながら思ったのですが、
こうして思ったことや感じたことを伝えたいときはどうしても言葉が必要なんですよね。
「自然」っていうことが既に一つの言葉ですしね。
でもそれを言うと果てしないので、やっぱり言葉にしたいときはしよう。
[PR]
by sumi0313 | 2005-02-28 00:07 | ことばさがし

31文字の思いのたけ

さいきん、ふと思い出した歌がありました。
歌といってもタイトルに書いてある通り、32文字の短歌の方なんですが。
確か、高校のときに国語の教科書にさらっと出ていた歌でした。
古今和歌集に収められている歌です。


  飛鳥川 淵は瀬になる 世なりとも 思ひそめてむ 人は忘れじ


授業でさらっとしかやりませんでしたが、妙に心に残って、好きな歌でした。
ずっとその後忘れていたんですが、なぜか最近になって。
…というのも、恋愛について考えてたからなんだろうけど(わかりやすい)。

大体分かると思いますが、一応
《一番深いところがふとしたはずみで一番浅いところにすぐ変わってしまう
飛鳥川のように、人の心や浮き沈みがはげしい世の中であっても、
私が思いをよせたあの人のことは決して忘れまい》
といった意味だと思います。
ちょっと自分なりに解釈しちゃってるとこもあると思うので、そのあたりはご了承ください☆

この歌、「よみ人しらず」なんです。誰が歌ったかどうか分からない…
ヘタしたら編者で超大御所の紀貫之が歌った可能性もあれば、
特に名も知れてない宮廷の一女房だという可能性もあるんですよね。
高校生だった私はなぜか悲恋に見舞われた男の人かなーと勝手に想像してました。

こうしてみると、いつの世もこういう感情って変わらないんだなあと思います。
古今和歌集だって、20巻中、恋歌だけを収めたのが5巻もあるんですよ!
昔からラブソングって多いんですねー

で、短歌のレビュー?してたら意外と楽しかったので、
これから時々書いていこうかなと思います☆
あと、私が作ったものもいくつかそのうちのっけようと思うので、
そのときはご意見ご感想おねがいします^^
[PR]
by sumi0313 | 2005-01-22 01:59 | ことばさがし
ごめんなさい。最近記事書くの怠ってます。
ほんと、気持ちとかモチベーション如何に関わらず続けていかないと、とは思うのですが…
気を取り直して。

最近カラオケで、友達がMr.Childrenの"Over"を歌ってました。


今となれば嘘のつけない大きな声や
家事に向かない荒れた 手のひらも
君を形成(つく)る全ての要素を 愛してたのに
心変わりを責めても君は戻らない

いつか街で偶然出会っても
今以上に綺麗になってないで
たぶん僕は忘れてしまうだろう
その温もりを 愛しき 人よ さよなら

言わずと知れた名曲ですよねー
で、私がいつも考え込んでしまうのは、「心変わり」って部分。
心変わりって、なんというか…本当に「しょうがない」ですよね。
きっと本人も変わりたくて変わったわけじゃないんだろうし。
人間だから心が変わるのは当たり前だし。
でも変わってしまったことはもう決定的な事実で、簡単にひっくり返せるものでもなくて…

この歌では、もう一つ、相手の心変わりだけじゃなくて
自分の心変わりまで歌ってるのが、私にとってはダブルパンチです。
確かに、お互いが変わらなければ新しくスタートを切れない。
でも、「愛してた」と歌っているけれど、
その愛という感情でさえ、ずっと続くわけではないのかな?
愛っていうと永遠って言葉がくっついてきがちだけれど、
愛がもし永遠的なものならこの歌に歌われている感情は愛じゃないのかもしれないし、
でもたとえ一時的でもその感情は本当に愛って呼べるものだったのかもしれない。
どっちなんだろう。それとも、どっちでもないのかな。
うーん、よくわかりません。
[PR]
by sumi0313 | 2005-01-18 06:23 | ことばさがし