言葉を伝える練習帳。


by sumi
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うた2

みぞれゆき 雨にも雪にもなりきれぬ その所在無さ今日は愛しく

ふたまたの枝葉 どちらを落とすべき 生きることには変わりないのに

君のため塗ったマニキュア剥げかけて ひとり時間の過ぎたるを知る
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by sumi0313 | 2005-01-27 06:20 | ことばづくり

18/101:おやすみ

思い浮かべるのは
インディゴで編み上げたタペストリーのような空
うっすら氷が張ったような時間
象牙色の星のろうそくが照らす闇

ハルシオンが エメラルドの風切羽をひろげ世界の波は動きを止める

毎晩言っているけれど
きっとまだ本当のおやすみが言えていないから
あなたはうまく眠れないのかもしれない

空気がみずくれない色になる頃には
渡り鳥があたたかい場所をほしがらなくなる頃には

沈丁花がもう少しで香るから

その頃には たとえひとときとわかっていても
こころおだやかに笑って
そうして眠りについてほしい
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by sumi0313 | 2005-01-25 04:02 | 詩101題。
…と最近ある童話を読んで思いました。
宮沢賢治の『やまなし』です。
「青空文庫」っていうネット上のサイトで全文読めるので、
もしよかったら見てみてくださいね→こちら

ことばの力って、大きく二つあると思います。
ひとつは「メッセージ」、つまりそのことばを通じて何らかの明確な意味や示唆、
ことばをつむぐ人の気持ちを伝えること。
もうひとつは「イメージ」。これはことばを並べることによってそのことばから
想像できる特定の情景や雰囲気を浮かび上がらせること。

他にもことばが持つ重要な役割はあると思うし、
この二つの役割だって重なってる部分なんかも多いと思うんですが…
あくまでも私の中でのぼんやりとした定義ということで。

この『やまなし』という作品は、この定義の後者、「イメージ」としてのことばに
すごく特化した作品のように思います。
(もちろん、メッセージ性も含んではいると思いますが)

でも、初めてこの話を読んだ時は(小学校高学年の国語でやった)、
それほど「大好き」というわけではなかったんです。
「かぷかぷわらつた」「泡がつぶつぶ流れて」といった宮沢賢治独特の
ことば遣いは好きだったのは覚えているんですけど…
それが、つい数日前にたまたまネット上で見つけて、
「あ~懐かしいな」と思って読んでみたら、びっくりしました。

文章を読んで、こんなに強烈に情景を想像するのを掻き立てられたのは
久しぶりだったような気がします。
しなやかなイメージを持つことばがあとからあとから組み合わされて、溢れんばかり。
後半のクライマックスの部分は、読んでてちょっと恍惚としちゃいました。
やっぱ、ことばって、すごい。
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by sumi0313 | 2005-01-25 03:47 | ほんよみ

うた1

なにげなく言葉近づき手に取ると 包まれた意味 ずしと胸刺す

君の心いつか変わってしまうなら 愛してるなんてもう言わないで

たまねぎを切るにまかせて泣いてみる なぜかいろんなことが辛くて

いい加減 自分の嫌なとこくらい 憎んで握り潰してよ、吾
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by sumi0313 | 2005-01-23 03:48 | ことばづくり

31文字の思いのたけ

さいきん、ふと思い出した歌がありました。
歌といってもタイトルに書いてある通り、32文字の短歌の方なんですが。
確か、高校のときに国語の教科書にさらっと出ていた歌でした。
古今和歌集に収められている歌です。


  飛鳥川 淵は瀬になる 世なりとも 思ひそめてむ 人は忘れじ


授業でさらっとしかやりませんでしたが、妙に心に残って、好きな歌でした。
ずっとその後忘れていたんですが、なぜか最近になって。
…というのも、恋愛について考えてたからなんだろうけど(わかりやすい)。

大体分かると思いますが、一応
《一番深いところがふとしたはずみで一番浅いところにすぐ変わってしまう
飛鳥川のように、人の心や浮き沈みがはげしい世の中であっても、
私が思いをよせたあの人のことは決して忘れまい》
といった意味だと思います。
ちょっと自分なりに解釈しちゃってるとこもあると思うので、そのあたりはご了承ください☆

この歌、「よみ人しらず」なんです。誰が歌ったかどうか分からない…
ヘタしたら編者で超大御所の紀貫之が歌った可能性もあれば、
特に名も知れてない宮廷の一女房だという可能性もあるんですよね。
高校生だった私はなぜか悲恋に見舞われた男の人かなーと勝手に想像してました。

こうしてみると、いつの世もこういう感情って変わらないんだなあと思います。
古今和歌集だって、20巻中、恋歌だけを収めたのが5巻もあるんですよ!
昔からラブソングって多いんですねー

で、短歌のレビュー?してたら意外と楽しかったので、
これから時々書いていこうかなと思います☆
あと、私が作ったものもいくつかそのうちのっけようと思うので、
そのときはご意見ご感想おねがいします^^
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by sumi0313 | 2005-01-22 01:59 | ことばさがし

17/101:お知らせ

今日も私はいろんなところでいろんな人から彼や彼女のお知らせを受け取る

今日は隠れ休講です だとか
それはあんたがやるべきことじゃない だとか
カレーおいしいよ だとか
あさっては電話できないかもしれない だとか
ほかにもたくさん

ねえ お知らせを出すのはあなたの勝手
どう受け取るかは私の勝手
だからもし あなたがそういうお知らせを出してきても
私は泣いて抵抗する権利はあるんでしょ?
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by sumi0313 | 2005-01-20 02:39 | 詩101題。
ごめんなさい。最近記事書くの怠ってます。
ほんと、気持ちとかモチベーション如何に関わらず続けていかないと、とは思うのですが…
気を取り直して。

最近カラオケで、友達がMr.Childrenの"Over"を歌ってました。


今となれば嘘のつけない大きな声や
家事に向かない荒れた 手のひらも
君を形成(つく)る全ての要素を 愛してたのに
心変わりを責めても君は戻らない

いつか街で偶然出会っても
今以上に綺麗になってないで
たぶん僕は忘れてしまうだろう
その温もりを 愛しき 人よ さよなら

言わずと知れた名曲ですよねー
で、私がいつも考え込んでしまうのは、「心変わり」って部分。
心変わりって、なんというか…本当に「しょうがない」ですよね。
きっと本人も変わりたくて変わったわけじゃないんだろうし。
人間だから心が変わるのは当たり前だし。
でも変わってしまったことはもう決定的な事実で、簡単にひっくり返せるものでもなくて…

この歌では、もう一つ、相手の心変わりだけじゃなくて
自分の心変わりまで歌ってるのが、私にとってはダブルパンチです。
確かに、お互いが変わらなければ新しくスタートを切れない。
でも、「愛してた」と歌っているけれど、
その愛という感情でさえ、ずっと続くわけではないのかな?
愛っていうと永遠って言葉がくっついてきがちだけれど、
愛がもし永遠的なものならこの歌に歌われている感情は愛じゃないのかもしれないし、
でもたとえ一時的でもその感情は本当に愛って呼べるものだったのかもしれない。
どっちなんだろう。それとも、どっちでもないのかな。
うーん、よくわかりません。
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by sumi0313 | 2005-01-18 06:23 | ことばさがし

16/101:ひま

冬のひま

お休みの朝ふとんにくるまれて
あるいは午後の2時こたつにくるまれて
音無い寂しさにつぶやいてみる

ひまひまひまひまひまひ

こころとからだが海綿みたく
私の唇から吐き出されたひまを吸う
そうしてぶよぶよに脹れて横たわる

なんにも動かない

空気も 道路も 小屋の中のいぬも
音もなく 凍りつき すべては麻痺して
ただ 雪だけが
ふわ ふわ はらり
いつの間にかみぞれから
ぼたんゆきわたゆきこなゆき
姿を変えて天から降りてくる

雪は好きだ
つめたくてあったかくて
やわらかでかたくて
しろいけどすぐよごれてしまう

無限の静寂をその結晶と結晶のあいだに閉じ込めて

すべてに積もり 積もって
世界は音を無くし 動きを止める

冬のひま
雪とともにやってきて
わたしを呑み込み声無く笑う
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by sumi0313 | 2005-01-08 01:05 | 詩101題。

15/101:途中

長い道のりには
始まりと終わりがある
私の道のり
気がつかないうちに始まってた
もしかしたら気がつかないうちに終わっているかもしれない

長い道のりには
高速道路のジャンクションとか
給水所とか
卒業式とか
いろいろ区切るものがある

でもそれを通り過ぎてしまうのは一瞬で
私はいつも何かの途中にいる

その中では確かに何かが始まり何かが終わるのだけれど

私が私の途中にいる間
太さも長さも高低も角度さえも変わりうる
いつかは終わる道の途中
悲しみよりは喜びを
満たせるほうがいいはず

始まりも終わりも大事なことは多いけれど
私の途中 大事にしなきゃ
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by sumi0313 | 2005-01-06 00:35 | 詩101題。