言葉を伝える練習帳。


by sumi0313
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たまには探さず。

目の前に立つ細い木の枝からひとかけらの雪が音もなく落ちた。
時間はもう日が変わる直前で、木々の間から見える空は真っ黒で、
私は一人でお湯に浸かりながらそれを見ていたのだけれど、少し感動した。

自然って、こういうことなんだと思った。
行われること全てに無駄がない。
無駄がない、というよりも無駄という概念が発生し得ない。
それはなるべくして起こったものだから。

たとえばその木の枝から雪が落ちるのも、誰かが決めたわけでもなく、
雪が落ちたいからと思ったわけでもなく、
ましてや木が落としたいと思ったわけでもなくて。
単に枝が受け止められる雪の重さの許容量を越してしまった、その事実しか存在しない。
そこには何の意図も働かず、ただ、ごくシンプルに物事が行われていく。

最初は、どこかから持ってきた岩をセメントでつなぎ合わせた湯船に入って
おそらく人工的に生やしたんであろう木々を見て
果たしてこのどこが自然なのだろうとも思ったけれど、
あの落ちる雪を見て、どこにでも自然はあるんだと思った。
人工的に生やされた木でも、そこには変わらずまるまると雪がつもり、時折落ちていく。
セメントでくっついた岩の上にも、変わらず水が揺れては打ち寄せる。

自然は言葉を持たない。
誰かに何かを伝える必要もないから。
そうした雪や木や水や岩や空なんかを見ながら、ふとそんなことを考える。
私は、自分が触れている自然ってことを言葉で形容して、
胸に浮かび上がらせるのをためらった。
もちろん、感情は生まれているのだけれど、
そのときは、あえて当てはまる言葉を探さないことにした。
なんとなく湧き上がってくるじわじわしたものはそのままにして、
もう少しお湯に浸かっていることにした。
感情さえもたない自然の、明白さに少しあこがれた。
言葉を探さずに、ただそこにある自然に身を任せているのも必要なのかもしれない。



…と、昨日たまたま露天風呂に入りながら思ったのですが、
こうして思ったことや感じたことを伝えたいときはどうしても言葉が必要なんですよね。
「自然」っていうことが既に一つの言葉ですしね。
でもそれを言うと果てしないので、やっぱり言葉にしたいときはしよう。
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by sumi0313 | 2005-02-28 00:07 | ことばさがし | Comments(0)

帰京

沖縄から帰ってきました。
ごめんなさい、やっぱちょっと記事かくのできませんでした。

でも旅行はすごく楽しかったです。
またそのこともちょっとずつ書いていきたいなあと思います。
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by sumi0313 | 2005-02-25 01:28 | でんごん | Comments(2)

あらためて。

おとといは久しぶりに本のレビューを書いたのですが、
最近、携帯で詩をぽつぽつのっけてただけで
あんまり文章らしい文章もかけず、ごめんなさい。
いや、自分書いた詩をのせるっていうのはこのブログの主な内容なんですけど、
それでもちょっと、自分でもぶしつけなかんじになっちゃってるような…と思ってました。

なかなかパソコンの前に座って書く、というのができませんでした。
物理的に、というわけじゃないのでさらにごめんなさい。
ちょっと出来事はあったけど、別にすごい忙しいわけでもなかったし。
むしろ学生最後の春休みで、いちばんがしがし書けるであろう時期だったのに。

まだ春休みは半分以上残ってるので、これからはがんばります
と書いたところでもう何回がんばりますって書いたかちょっと考えてがっくり。

次はもうがっくりしないようにがんばろう。

うーん、でも明日から(てか時間的には今日)サークルの友達と沖縄旅行だ。
旅の間、携帯でちょっとは送れるよう、まずはがんばります。
ということで、いってきます。
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by sumi0313 | 2005-02-22 01:23 | ひびおもう | Comments(0)

100年前の青春

このまえ、ひさしぶりに夏目漱石を読みました。
そうです、このブログのタイトルにもあって、ここでの名前にしてある
「なつめ」の由来ともなった夏目漱石です。
(由来の詳細についてはずーっと前の記事に書いたんですが→こちら

たまたま古本市に2、3分立ち寄って見つけた『三四郎』。
100円だったので、まあいいかと思って買ったら
本の後ろを見ると"¥200"と印字されていた。
奥付は昭和52年。このころは文庫一冊200円くらいだったんですね。
そう思うと本の値段って確実に上がってるんだなあ、と改めて実感。
安いと思ったら実は半額だった事実にちょっと釈然としないけれど、
古い本は古い本で好きなので、まあいいか。

内容は、簡単に言うと三四郎の恋の話(簡単すぎ?)。
でも「こころ」や「それから」となんか違うと思うのは、文面から伝わってくる
なんともいえない初々しさ。
恋している状態を「恋している」、とは書かずに、淡々と重ねられた言葉を眺めると、
恋しているってことが一目瞭然、そんな文章。
ああ、すごいなあ、すてきだなあって思います。

思わず笑ってしまうような情景がそ知らぬ顔してあちこちにちりばめられている。
ふざけた情景が一見まじめそうな言葉で書かれているのも、
私が漱石を好きなひとつの理由です。
でも当時からしてみると軽い文章だったのかなあ。今でこそジャンルは「純文学」だけど。

『三四郎』を読んでいると、恋愛とか、学生生活とか、友達とか、
100年前もあんまり変わらないのかも、と思います。
なんとなく流されて、好い加減で、優柔不断だけど、
でも純な主人公に、今回は結構肩入れしちゃいました。
一緒になって、どきどきしちゃったりして。
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by sumi0313 | 2005-02-19 02:05 | ほんよみ | Comments(0)

20/101:行事

不思議なもので
よく目を凝らして見ると
行事も
stereotype

カレンダーの
4月には桜咲き 入学式
9月にはすすき揺れ お月見
12月には雪舞降りる クリスマス

うそつき、と思う
そんな場所なんかないんだから

北国では入学式に桜は見られないでしょう?
東京では9月はまだすすきの穂はひらいていないでしょう?
南の方では滅多に雪は降らないでしょう?

季節と行事をあちこちから持ってきて
うまくつぎあわせただけでしょう

そう思いながらカレンダーの絵の上で踊るわたし


ついこのあいだ
スーパーマーケットに端を発して
台所の汚れた流しを通り
誰かに飲み込まれてひとつの行事が終わりました

季節はあんまり関係なかったけれど
どんな日だったかというと

St.Valentineの処刑された日

というよりは
なんかチョコレートの日でした
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by sumi0313 | 2005-02-16 23:25 | 詩101題。 | Comments(4)

19/101:報告

ほっぺた

なぜた風がちょっとやさしかった
今日の報告がひとつ増えたと思いながら
バス停から歩く

今日の報告はいくつあるのか数えていないけど
時々重複しちゃったりもするのだけど
それもまぁ愛嬌ってことにして

報告を受ける人はあんまり無理しないでという
私は無理じゃあないんですいろんなこと報告したいし
会えるときに会えないのはやっぱりさみしいですし
なにより会いたいので
と思ってることをうまく報告しきれないでいる
ような気がする

それともわかってくれてるんだろうか

帰るときねえ
知らないうたを聞きました
どうやらつぼみのうたみたいでした

私はまだつぼみといえないほど未熟で
きっともっと厳しい寒さが必要で
要するにもっといい報告をするには
まだまだがんばらなきゃいけなくて

明日またすこし
いい報告ができますように
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by sumi0313 | 2005-02-09 20:42 | 詩101題。 | Comments(2)

うた3

途方に暮れあおぞら憎む昨日なれど
今日のしあわせ夜空にかみしめ
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by sumi0313 | 2005-02-05 00:01 | ことばづくり | Comments(0)