言葉を伝える練習帳。


by sumi0313
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こどものこころ

久しぶりの更新です。
かなり停滞前線が発達しておりました。ごめんなさい。

で、気を取り直して。
今回紹介する本たちのテーマは、「青少年の心を理解する」です。

…って書くとなんか文科省チックでちょっとうさんくさいね。
平たく言えば、「こども」がすごくうまく描かれてる本ってこと。

こどもといっても幼児から高校生くらいまで幅広いけれど、この存在をリアルに書くというのは、小説にしろ映画にしろマンガにしろ、実はすごい難しいのでは、と個人的に思っている。
で、私が読んでリアルだなあって思った作品を三つ紹介。


○湯本香樹美 ― 『夏の庭』、『ポプラの秋』

この人の作品は本当に名作。名作すぎる。『夏の庭』はわりと有名かな?
私は『ポプラの秋』の方もすごく好きなんだけど…
言葉が優しくて、雰囲気も優しくて、ああそっか、こどものころってこうだったっけ、ってなんとなくぼんやり思ってしまう。
こういうことが不安で、こういうことをしたがって、こういうことに驚いて、っていうこどもならではの感覚がかなりぴったりくる感じ。
かなり癒される。


○石田衣良 ― 『池袋ウェストゲートパーク』シリーズ

この作品は言うまでもなく、なんだろうけど。
主人公マコトがこっちに話しかけてるような文章で、すんなり世界に入り込める。で、ぐんぐん引き込まれる。
マコトのほかにも、世相を反映した(?)いろいろな人物が登場するけれど、それぞれ魅力があっていきいきしてる。
内容も、スピード感があって楽しめるし、話の最後にはちょっと救いがある感じで、読後感もさわやか☆
他にも、『4teens(フォーティーンズ)』もおすすめ。


○重松清 ― 『ナイフ』、『エイジ』

この人はテーマになる問題(少年による傷害事件とか、学校のいじめとか)に真っ向から取り組んで、書いている。
きつい現実を、まさに文章にして「えぐってる」、という感じ。
『エイジ』はまだ普通に読めたけど、短編集になってる『ナイフ』の方は、きつくて痛くて辛くて一気に読みきれなかった。
でもそれだけに、かなり本質を突いてるような気がする。
時々、読んでて「そう!それなんだよ」って思う箇所があったりして。
いじめ問題とかで悩む先生とか親とか、専門家に聞くのもいいかもだけどまずはこれ読んで!ってほんとに思った。心底思った。


○天童荒太 ― 『包帯クラブ』

おすすめ。すごいいい。
これはあんまりきつくないけど、でも軽くはなくて。
忘れてた昔の感覚が、引っかかれてどんどん呼び起こされる。
切ないしあったかい。なんか月並みの言葉しか出てこないな。。
私の最近読んだ中ではかなりのヒットだったんだけどな。
久しぶりに読みながらいっぱい泣いてしまった。


以上三作品。かなり自信もっておすすめ致します。
へたな意識調査とかニュースのコメントとかより、絶対こっちの方が本質を突いてると思うんだけどなあ…
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by sumi0313 | 2006-06-19 10:13 | ほんよみ | Comments(4)