言葉を伝える練習帳。


by sumi
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『文鳥・夢十夜』

さて、映画『ユメ十夜』のウェブサイトなど見てたら、
原作の方を読み返したくなったのでさっそく探し出して読んだ。

私が持っているのは新潮文庫の『文鳥・夢十夜』。
表題の2作品の他、『永日小品』、『思い出す事など』などなど、
いろんな短編小説というか随筆というか、そういう作品が詰まっている。
中でも特に好きな『夢十夜』と『思い出す事など』についてちょっと感想書いてみた。


『夢十夜』
夢(寝てるとき見るやつの方)を描くのって、実は難しいんだろうなあ、と思う。
各話、リアルな部分がある一方ですごく曖昧で超現実的な部分があって、
なんというかその配分が絶妙だと思う。
私は『第一夜』、『第五夜』、『第七夜』が好き。好きと言うか、心にひっかかる。

第一夜はとても幻想的な話で、最後にほんわかとできる。描写もきれい。
第五夜は戦の話と思いきや恋の話。語り口は淡々としているけど切ない。
第七夜は怖いけど、ある意味共感できる…かな。
海を航海している話だけど、海を人生に置き換えてみるとすごく考えさせられる。
他にも、怪談みたいな第三夜とか、ほぼ日常みたいな第八夜とか…
いろんな感じの話がさくさくっと短時間で読める。


『思い出す事など』
漱石はずっと胃潰瘍に悩まされて(結局最期もそれが原因だったんだけど)、
修善寺で療養していた時に一度大吐血して生死の境をさまよった、という出来事がある。
その時のことを後から振り返って書いたもの。随筆に入るのかな。
漱石と周囲の人とのやり取りなど詳しく書かれていて、当時の状況がリアルに感じられる。
あと漱石がいろいろ考えてることが書かれてるから、
難しくてよくわかんないところも多々あるけれど、やっぱり面白い。
本文の中には、漱石が療養中作った俳句や漢詩なんかも時々出てくる。
漢詩はもう全然分からないけど、↓の俳句はわりと印象に残った。
「風に聞け何(いづ)れか先に散る木の葉」
しかし漢詩も俳句も英詩も小説も書けるというから、やっぱすごい人だな…


漱石読んでると、
なんかもう、あー、たまらん!って感じになる。
まあ、読んだら読んだで、すぐ話の内容とか忘れちゃうんだけどね。。
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by sumi0313 | 2007-06-03 01:29 | ほんよみ

『ユメ十夜』

映画館で見たい!
と思いながら見逃す映画が結構多い。

たとえば『出口のない海』も『キャッツアイ』も『どろろ』も見たかった。
(『どろろ』はまだやってるのかな?)
でも、コレは絶対一人ででも見る!と思いつつ
うっかり逃してしまった映画が『ユメ十夜』。

"ユメ十夜"

原作は夏目漱石の『夢十夜』。
十夜、というだけあって1話~10話まで、「こんな夢を見た」という始まりで語られるちょっと不思議だったり怖かったり悲しかったりの短編集なのです。
この作品ができて100年経った今年、いろんな監督が集まってオムニバス形式で映画化されたようで。

でも気がつけば一通り上映が終わってて、ああしまったと思っていたら。
近所の古い映画館(早稲田松竹)ではよく新旧混じったいろんな映画を1週間ずつくらいで上映しているんだけど、なんと今月末『ユメ十夜』やるらしい。
(しかもその次には『鉄コン筋クリート』。)
やるなあ早稲田松竹!今度こそは逃さず行こう。。と思う。
けっこうマニアックな映画だからあんまり人誘いにくいんだけど、
誰か一緒に行ってくれないかなー。
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by sumi0313 | 2007-06-03 00:49 | えいが