言葉を伝える練習帳。


by sumi0313
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35/101:いたい

吸いたい
いつものピンクの煙草

買いたい
きらきらひかるまるいもの

会いたい
誰か分からないけど確かあのひと

言いたい
何か、この中にあるもの

いたい
何か、この中にあるもの

痛い
何か、この中にあるもの


いいや別に何も痛くない
怪我していないし
病気もしていない
ときどき自分の外身と中身を結ぶものがぷつぷつ切れるだけ
別に何も痛くない

「痛い」じゃなくて「いたい」と言える
私はこんなにも多くのことを望めるのに

自分のしたいことが分からない奴は馬鹿だ

そんなことを小説の中で誰かが言ってた
私の大好きな話
その通りで
その通りだと思うから
私はまだ大馬鹿で
大好きなその言葉がまだ痛い
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by sumi0313 | 2007-09-27 01:46 | 詩101題。

34/101:夜

幾層にも積み重なった
意識は ぼろぼろめくれはしても
どれもこれも濁った色をしている
湿り気を帯びてもろく はがれては混ざり合い
腐葉土のようで
ただ決してあたたかではない
それは何の豊かさも含まない

何物も生み 育てることのできない土くれに
埋もれてしまいそうな時
一片の白い布を思い出す
白は無垢 白は何も知らない
底の底から音もなく盛り上がり殖えていく腐葉土をそれで覆ってしまえば

なのにすぐにはみ出して

ちいさな白では覆いきれずその裾はめくれよじれていく

急いで直してもまた
強引にぎっちりと覆ってもまた
その白では隠しきれない 消し去れない
冷たくまずしい ぼろぼろの腐葉土はそれを分かっている
それでもなお布は何度もかけ直され
めくられ またかけ直される
かけ直すその手は声をあげて泣いているが
何度も何度も
ぶわぶわと膨れる濁った意識が殖え疲れてねむるまで
何度も何度も
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by sumi0313 | 2007-09-27 01:27 | 詩101題。