言葉を伝える練習帳。


by sumi0313
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珍しく、ジャケ買いならぬタイトル買いをしてしまった。

『トリストラム・シャンディ』。
なんかいいひびきだなー引っかかるなーって個人的にかなり気に入って、このタイトルだけで買ってしまった。
ちなみに主人公(語り手)の名前なんだそうで。

書店の棚で見つけて、「あ」と思って、でもそのときはまだ『レ・ミゼラブル』の序盤だったから、買うのを我慢していた。
先週末、ようやく購入。

で、まずどんな本なのか、紹介部分を読んでみたけどよく分からない。
最初の訳者まえがきみたいなのを読んで、どうやらよく分からない感じの本らしい、ということだけ、ちょっと分かった。
話が脱線しまくったり、真っ黒く塗りつぶされたページがあったり、なんというか不思議な作品らしい。

読み始めてみたら本当にその通りだった。

トリストラム・シャンディ、かなりの曲者…
100ページくらい読んだけど、自分の生涯と意見について語るのに、自分が産まれるとこの説明までもいっていない…てかまだ産まれる気配がない…

今回はががーっと勢い付けて読むんじゃなしに気長にのんびり、読んでいこうっと。
まあ断続的に読んでると、それはそれで今なんの話が脱線してこの話になってるのかとか、分からなくなりそうだけどね。。
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by sumi0313 | 2009-02-20 02:48 | ほんよみ | Comments(0)

『レ・ミゼラブル』読了

ようやく先週、『レ・ミゼラブル』全五巻を読了。
すごく長い作品だったけど、あの長さは必要だったというか、それだけ長く描かれていることによる感動の大きさがあった。
そこは、短編にはない良さなんだよね。

最近、外国文学を読んでいて悔しいことが、世界史がほとんどわからなくてその世界観や感覚がうまくつかめないこと。
この作品もそうだし、『戦争と平和』や『赤と黒』なんかもそう思いながら読んでいた。
主人公や登場人物、そしてその後ろにいる作者の考え方、思想なんかはその歴史を抜きにして理解などできないから、きっと私はかなり損をしているんだと思う。

まあ、そういうちょっと残念な思いはありつつだけど、この作品を読みながら、そして読み終えて「良心」という概念を改めてきちんと考えさせられる気がした。
自分の良心と向き合う、良心を見つめるということって、久しく忘れてしまっていたように思う。
自分の良心をごまかして安穏として生きるか、地獄のような状況になろうとも良心に従うか、この選択で、主人公ジャン・ヴァルジャンは何度も苦しむ。
けれど彼は結局、良心(と神)に従わずにはいられず、自ら辛い道を選んで生きていく。

こんな生き方、今の日本じゃ流行らないよなあ、と思ってしまったけど、その後すぐ、でもこれは流行る流行らないの問題じゃないな、と思い直した。
彼のようにはおそらくなれないけれど、もう少しだけ、すっかり忘れてた自分の良心を大事にしていきたいな。
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by sumi0313 | 2009-02-19 02:14 | ほんよみ | Comments(0)

『五輪書』宮本武蔵

長編の合間に、一冊読んだのがこの本。
『五輪書(ごりんのしょ)』は江戸時代の無敗の剣豪、宮本武蔵が書いた兵法の書。
生涯独りで生き、武芸の道を究めた武蔵が、亡くなる直前に自分が確立した二天一流について書き留めたものだ。

この時はこうしろ、という実際的な戦いの指南が中心だけれど、心構えというか、気持ちの持ちようについても述べられていて、それは戦いだけでなく仕事においてとか、日常のいろいろな場面にも参考になるなあ、と読んでいて思った。

たとえば有構無構(うこうむこう)という考え方。
戦いにおいては太刀を持って相手に対するのが当たり前で、まあその対し方とか太刀の持ち方をもって「構(かまえ)」というんだけど、武蔵は、構えはあってないものである、と説いている。
もちろん構えというのは、剣術の基本でもあり、大切なことだけど、同時に、心で「しっかり構えよう」と強く思いすぎては戦いにおいて受身の態勢になってしまう。
常に相手の不意や隙をついて先手を取ることが勝利につながると言う武蔵は、受身になってしまうことを戒めている。
だから、構えはあってないもの、構えにとらわれずに常に自然な状態でその瞬間瞬間に最適な動きをすることが大切なのである…という感じ。
何かにとらわれすぎず、心の平静を保ち、柔軟に動くことは、何においても大事なことだと思う。

武蔵のアドバイスの最後は、「能々(よくよく)吟味あるべし」「能々工夫あるべきもの也」といった言葉でほとんど締めくくられている。
なんというか、結局はこのフレーズがすべてを物語っているのかなあ、という気もする。
指南はあくまでも指南であって、それを自分のものにできるかどうかは結局は毎日の欠かせない鍛錬にあるんだろう。

自分の日々の仕事においても、「能々吟味」していかなければ…と思ったのでした。
まあ、その部分読んだその日にミスしたりしてるんだけどね。。
千里の道も一歩から、って武蔵も言ってるし、こつこつがんばってこっと。
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by sumi0313 | 2009-02-04 23:48 | ほんよみ | Comments(0)