言葉を伝える練習帳。


by sumi0313
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社会派

昨日はお芝居を見に新中野までおでかけ。
「ふたり芝居」というコンセプトで、30分ほどの短い二人芝居×3本というオムニバス形式。

3本目の、「階段のある場所」というタイトルの芝居に、久々に度肝を抜かれた。
心臓わしづかみというか。
テレビのドキュメンタリー番組を手がける方の作・演出だそうで、
なるほど、非常にシビアな内容だった。

二人芝居なんだけど、始まったら女の人と小さい女の子というキャスト。
基本的に役者は大人だと思っていたものだから、そこで既にちょっとびっくりした。
小劇場の芝居で子役なんて初めてみたなー。

一見?仲の良い親子…という感じで、階段しかない殺風景な舞台で話は続くのだけど、
やりとりの端々に不穏な空気が感じられる。
子どもは屈託ないけど、母親はかなり鬱屈したものを溜めてそうな。
それでも二人は楽しそうにくっついて笑う。

後半、子どもが無邪気に問いかける「じゃあなんでハナコ(自分)を殺したの?」の一瞬で
舞台、というか観ている私たちが凍りついた。
まさかのホラーものか?!と思ったけど、ちょっと違った。

必死に否定する母親に、声の調子をまったく変えずに、子どもが教えていく。
自分を橋の上で突き落とした。友達のケイちゃんも殺した。
この時点で、ああ、これは秋田のあの事件をモチーフにしてるんだ、
と気が付いてぞわっとした。

母親は泣きながら自分をおいやった環境を罵り、
幸せになりたかったのに何で私だけ、と地団太を踏みながらも、
しかし自分が悪いと子どもに土下座し、すがりつく。
「これからはずっと一緒にいよう」と子どもは言ってくれて…

物語の最後は、目隠しをされ首に縄をかけられて
死刑執行された母親が暗闇に浮かびあがる。
「階段のある場所」とはつまり、死刑台のことだったんだな…

芝居を見てこんなにガツンときたのは久しぶりだった。
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by sumi0313 | 2011-12-06 00:03 | おでかけ | Comments(0)