言葉を伝える練習帳。


by sumi
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夢見の素因

朝寒に常よりは疾く眼醒めしが
そぞろなる心、布団に一つ

字余り。

このところ、夜眠ると夢ばかり見ているような気がする。
とりとめのない、そしてあまり楽しくはない夢ばかり見て、起きると疲労感に見回れることもしばしば。

やだなあ、と思いながらネットで少し検索してみたら、「夜間低血糖」という言葉に行き当たった。
簡単にいうと、

寝る前に糖分を採りすぎて血糖値が高くなる
→身体が血糖値を下げようとする
→急激に血糖値が下がる
→血糖値を上げようとアドレナリンなどが出る→交感神経の働きが強まる
→眠りの質に影響する

ということらしい。
あ、これだわ。

夜はあんまり食べ過ぎるの、よくないね。
自明のことなんだけど、なかなか止められない…
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by sumi0313 | 2015-11-26 00:01 | ひびおもう

晩秋

白鳥に会いたいなあ、と思った。

私の故郷では、もう今年も来ているんだろう。

秋の終わりころ、外を歩いていると、なんだか聞き慣れない変な鳴き声がする。
おやと思って見上げると、白鳥たちが隊列を組んで、鳴きながら空を横切っていく。
文字にしてしまえばなんだか味気ない、一瞬の光景。
でもそれを見るとき、私の心はいつも暖かくなった。

今年もよく来たね、とか、懐かしいとか、冬が来るなあとか、言葉にすればそんな気持ちなんだろうか。

東京にはない、晩秋の風景。
もうずいぶんと、出会っていない。
時々、妙に恋しくなる。




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by sumi0313 | 2015-11-19 10:18 | ひびおもう

「ねがいごと」

工藤直子の「のはらうた」は、野原に暮らす生き物たちが主人公の、短い詩集だ。
その中でむかし学校で習った、たんぽぽがうたう詩をふと思い出した。


 「ねがいごと」たんぽぽ はるか

  あいたくて
  あいたくて
  あいたくて
  あいたくて

  ・・・

  きょうも
  わたげを
  とばします


当時はそこまで気に留めなかった、ような気がする。
うっすら覚えている程度には、印象に残っていたのかな。

彼女は、誰に、綿毛を飛ばすのだろう?

綿毛を飛ばす、という行為には多分に不確定要素的なニュアンスが含まれている。
それは、生物のもつ、生まれ出ることと生き続けていくことの不確定さというか、あやふやさだ。
主体的ではあるけれど、だからといって必ず結果に結びつくとは限らない行動。
会いたいけれど、綿毛を飛ばしたからと言って必ず出会えるわけではない。

でも、会いたいから飛ばす。
それは、きっと人が希望を持つということに似ている。

なんとなく、私も、わたげをとばしたくなった。
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by sumi0313 | 2015-11-16 16:23 | でんごん

秋の風景

「ひよどりの鳴き初む、秋も終わりつつ」

秋の権化のような景色に出会った。

その日は天気が良くて、空がきれいな色をしていた。
私の好きなコーンフラワー・ブルー。矢車菊の色。

周りの植木から抜き出た、背の高い一本の木。
うす緑と黄と茶がまざりあった葉と、空とのコントラストが、妙に鮮やかだった。
ところどころに昼前の陽の光が当たって、きれいなハイライト。
どこにでもある、当たり前の景色なのに、すごく心惹かれた。

毎日自転車で通っていたのに、その時になるまで気がつかなかった。
その時になるまで気づかないことって、いろいろあるんだろうなと思う今日この頃。
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by sumi0313 | 2015-11-09 16:40 | ひびおもう
「なんとか生き延びていこうよ、ねえ」

馴染みのお客さんに不意に言われた言葉に、胸を突かれた。
同じ飲食業の、もう還暦もとうに過ぎているその人は、店を続けていくことは大変であるが大事なことであるという文脈でその言葉を言ったのだと思うけれど。

生き延びる。
誰もが日々していることだけれど、その本質にはやはり一片の苦しみが含まれている、気がする。


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by sumi0313 | 2015-11-07 10:13 | ひびおもう