言葉を伝える練習帳。


by sumi
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pray for ...

ひとつの小さい魂が苦しんでいて
私はそれをどうすることもできない

いつもそうだ
私は救えない

言葉をいくつか
小さな声でかけたけれど

彼はしっかりうなずいて聞いてくれたけれど
私の言葉はきっと足りない 表せていない

若く 繊細で ひたむきゆえに硬さの取れない
今は不安と未知ゆえの闇に呑み込まれそうな
一個の魂

抱きしめたいと思ったけれど
代わりに肩を叩いた

がんばれって言ったけど
負けないでって言えばよかった
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by sumi0313 | 2016-01-28 03:08 | でんごん

フルメタル・ジャケット

「フルメタル・ジャケット」を観た。
大変有名な作品らしいけど全く前知識がなかったので、タイトル的にハードコアな感じなのかなあというぼんやりとしたかつ誤ったイメージしかなかったけど、見てみたらばりばりの戦争映画だった。
フルメタル・ジャケットって、弾丸の種類なんだね。
それにしても、映画を見ていてベトナム戦争についての知識がほんとにないことに気づかされた。

終盤あたりで、兵士が死体を見下ろしながら「hard core」とつぶやいていた。
字幕では「強烈だぜ」と訳されていて、自分のタイトルから漠然と抱いていたイメージは表現の方向性は違うものの、あながち間違っているものでもなかったのかと思った。

最後の、ミッキーマウス・マーチを歌いながら行軍するシーンが印象的だった。
アメリカの生んだ、夢と平和を象徴するようなミッキーマウスをリーダーとして称えながら夕闇を歩いていく兵士たち。
殺伐とした戦場にアニメーション映画の歌、一見ミスマッチなようだけど。
それはまるでアメリカが正義であることを誇示しているようで、そして誇示することにすがることで自らの戦う意味をかろうじて作り出しているかのような、そんな前線の兵士たちの複雑さを垣間見たような気がした。
もう戦闘は終わったあとではあるけれど、なんというか、穏やかな凄惨さがあった。
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by sumi0313 | 2016-01-25 15:42 | えいが

明治神宮散歩

この前の日曜日、久しぶりに明治神宮に立ち寄った。

久しぶりにというか、もう10年以上ぶりだから、本殿まで結構歩くことくらいしか覚えてなかった。
大きな木の鳥居をくぐって、背の高い木々に囲まれて砂利道を歩いていると、一瞬ここが東京ではないような錯覚を覚える。

途中で、ずらりと並んだワイン樽に出くわした。

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なぜワイン…?と思って立て札を読んだら、明治天皇がワインが好きだったことから、フランスの一部の生産者から献上されるようになった、ということだそうで。
面白いな。
ちなみに、ロマネ・コンティの樽もあった。

本殿にようやくたどり着いて参拝しようとしたら、ちょうど結婚式の列が通るところだった。
寒い日だったけど、きちんと日本髪に結った白無垢の花嫁さんは、真っ赤な和傘を差し掛けられて幸せそうに歩いていった。
親族の人たちは少し恥ずかしそうだったけれど、大勢の知らない人たちが、好奇心によるものにせよ、両側で見守って祝福してくれるというのも、なんだかいいものだなあと思った。

自分の結婚式は洋装だったから、和装で写真だけ撮りたいねって言ってたのを思い出した。
また、髪伸ばさないとかな…?

参拝して、そばに貼ってある学生たちが書いた書道の作品をああだこうだ言いながら観賞したあと、久しぶりのおしるこを食べて、帰途につく。
寒かったけど、いいお散歩だった。

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by sumi0313 | 2016-01-21 15:48 | おでかけ
真冬の真夜中、東京の真ん中らへんで、アリスを見かけた。

彼女は白とピンクとグレーと黒のまだら模様のファーコートを身にまとい、
イチゴミルク色のパンツにイチゴミルク色のぴかぴか光るエナメルブーツを履いていた。
ゆるくカールした長い金髪には、黒のニット帽。
使う言葉は、ロシアの言葉のようだった。

シロウサギの代わりに屈強な男性を3人ほど従えて、彼女は不思議の国ではなく、立呑屋に入っていった。

私は煙草を吸いながら、ぼんやりそれを見ていた。
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by sumi0313 | 2016-01-15 23:27 | ひびおもう

ケーキ!

初めてスポンジケーキを製作。
記念すべき第一号なので、王道の苺のショートケーキにしてみた。

クリームをきれいに塗るのが思いの外難しくて、左官屋さんって大変だなあと思った。
側面はでこぼこになっちゃったけど、上のデコレーションしてる時が楽しかったな。
小さいけどホールのショートケーキって、誕生日っぽくていいね。

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by sumi0313 | 2016-01-15 16:04

青空

今日は家から仕事場まで、歩いて行くことにした。

約20分の道のり。
空は、雲ひとつない、きれいな青空。
ぽつぽつと建つ高層ビルが、都会の形に切り取っている。

少し早歩きで、少し歩幅を大きくして歩いていたら、半分くらいで暑くなった。
マフラーをといて、コートの前も開けてミッドタウンの横の道を歩いていたら、すぐ隣の遊歩道で珍しく誰かがギター片手に歌っている。

なんの歌だろうと耳を傾けてみたら、ブルーハーツの「青空」だった。
思わず空を見上げて、こっそり一緒に歌を口ずさむ。

「まぶしいほど 青い空の真下で」

今日は歩いてきてよかったなあと思った。
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by sumi0313 | 2016-01-09 14:08 | ひびおもう

メランコリー

実家は今日、お引っ越し。

昨日、片付けの作業中に母親が懐かしいものを見つけたらしく、写真に撮って送ってきた。
子供の頃使っていた目覚まし時計。
すごく大切だったわけでもない、大したものではないけれど、もう随分と記憶の底に埋もれていたから、見た瞬間単なる「懐かしい」どころじゃない、うわぁ、とため息が出るような感覚だった。
子供の頃の空気を一瞬、強烈によみがえらせるような。

昔の日常の身の回りを、派手ではないけれど確かに彩っていたものたち。
もうこの先ずっと思い出せないであろう、二度と記憶の引き出しの奥深くしまわれたまま、永遠に開られないままのものたち。
そういうものたちは、一体いくつ、私の中に眠っているんだろう。
あの目覚まし時計は、すんでのところで引き出しを開けられたけれど、母があの写真を送ってこなければ、きっと一生思い出すことはなかっただろう。

今の家が無くなると決まってから、不思議と特に感慨は沸かなかったのだけれど、昨日写真を見ながらふとそんなことを思って、少しさみしくなった。
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by sumi0313 | 2016-01-07 16:34 | ひびおもう

火花

ブックレビューなんて、いつぶりだろう?
ピース又吉の「火花」を同僚から借りて読んだ。

お笑いに対する感性があまり鋭くないからか、徳永と神谷のやりとりがあんまりぴんとこなくて、前半は正直読み進み辛かったな…目がすべるというか。
時折、心にかする表現はあったけれども。

後半というか、終盤は読んでいて心がきりきりした。
神谷の人並外れた「面白いこと」に対する感受性と、それを自分の人生において第一とする信念の強さ、行動力。
それによって形作られる彼の人生は、もう真っ当な(と世間によって定義される)人間のそれとは正反対であり、そんな彼に強く憧れながらも「普通」の人間の域を出ることができない徳永。
その二人が久しぶりに会って飲み屋でする会話は、とても痛々しい。

私は徳永側の人間だけど、神谷の「面白いこと」を追求せずにはいられない心というか、本能のようなものが、 この世界で生きていくには、あまりにも純真過ぎて、 なんとなくいじらしい。

花火に始まり、花火で終わるのは、なんだか良かった。
救いがあるんだかないんだか、よくわからない感じではあるけれど。

また読み返したいとは思わなかったけど、人の根っこのような部分に確かに肉薄しているような気がする。
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by sumi0313 | 2016-01-06 01:35 | ほんよみ

鈍化

久しぶりに「人間失格」を読んだ。

もう何回読んだかわからないけれど、読むたびに受ける感じが違う。

昔読んだ頃よりも、ぐらり、と来ない。
共感というか、共鳴できる部分や、共鳴の仕方が違っているように思う。
だから読んでも、特に落ち込んだりしなかった。
良くも悪くも鈍くなったんだろうな。
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by sumi0313 | 2016-01-05 00:44 | ほんよみ

雑詠 初日

鳴き慣れたひよどりの声心地よき

やはらかき初陽あたれり 枯れもみじ

南天を視る 弱き我助けてと

午後三時 独り歩くる有栖川
寒さもけふは やさしかるらむ


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食材の買い出しついでに、有栖川記念公園まで足をのばしてひとりでお散歩。
新年らしからぬ感じだけど、街はいつもより静かで、なんだか過ごしよくて、のんびり歩きながらいろいろ反芻したりして、悪くないなあと思った。
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by sumi0313 | 2016-01-01 15:01 | おでかけ