言葉を伝える練習帳。


by sumi
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【詩】咲く

朝早く
雪が降ったと云う
三月の終わりの或る日

夜深の坂の中空には枝が架かり
その先に二つ三つばかりの白いたましい

桜よ
こんなにも寒い日を選んで
お前は咲くのか

それとも
お前の中で咲こうとする力が
これ以上ないくらいに膨れあがって
もはやいっときの寒さなどものともせぬのか

お前が一番大事にするのは
寒いとかあたたかいとかではなく
いま時は満ちたということなのか

お前はそんなにも強いのか
いや
強いとか弱いとかではなく
お前はいつもそうなのだ

時が満ちると咲くものなのだ
ただそういうものなのだ

私もただそういうものになりたい
寒いとかあたたかいとか
強いとか弱いとかでない
ただ時が満ちて咲き
ただ時が過ぎて枯れる
ただそういうものに


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# by sumi0313 | 2017-03-28 03:06 | ことばづくり

短歌近況

久々の更新。

短歌を前より意識的に外に出すようになってから特に思うのだけど、作ったあと、ある程度寝かせた方がいいんじゃないかなということ。

作った直後は「いいのできた」と思っても、少し時間が経ってから前に作ったものを見返してみると、「ん、そうでもないな」っていうものが割にあったりする。
寝かせるって、大事だと思う。
まあ、Twitterとか、作った直後にだいたい上げてしまうんだけど。

前回の記事で、少し作るのが滞ってる的な事を書いたけれど、なんだかんだでその後も作ってる。
今月も10首以上できた。
作らないときは数日なんにも作らないけど、作るモードになると一気に数首できたりするから、よく分からない。
そしてまだまだ、ギリギリのところを描けていない。
ギリギリの、えぐるようなやつ、作りたいんだけどな。
難しいな。
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# by sumi0313 | 2017-03-23 00:46 | ひびおもう

ひといき

短歌作ることに、ちょっとつまづく。
土曜日、図書館で歌集をいくつか読んだせいかな。
すごくいい歌がたくさんあって、思わずふふってなったり、涙が出そうになったり、勉強にもなったんだけど。

頭でっかちになってる気がする。
私にはこんながつんとくるようなもの作れそうにない、とか、もっと深く考えて精巧に組み立てなければ、とか、必要ないことを考えて勝手に切羽詰まってるような。

趣味なんだもの、好きなときに、好きなようにうたったらいいんだ。
それでも、外部への投稿を意識してるせいか、ここ最近作れてないなあ、思い浮かばないなあとか思ってしまったりして、ほんのり焦燥感。
もやもやすることはあれど、うまくまとまった表現に、というか、言葉にすらならない。
言葉にしたいという気持ちはあるのにな。
うーん。
今年は流れに乗って、外に向かって動こうと決めたけど、ちょっと、インターバル置こうかな。

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# by sumi0313 | 2017-02-14 00:00 | ひびおもう

春一番

いまだ冷たき 名ばかりの
春一番ぞ 吹き荒れる
雲、人、私、陽射し、いま
みな流されて 空白の
午後三時半 東京は
何も残らず そこに在り



短い短い定形詩。
定形詩書くのは、高校生ぶり?
久しぶりに書いたものの、どうしても形を整えることが先に来てしまって、
言いたいことをそのまま言えないし、余計なものがくっつきすぎるような気がする。
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# by sumi0313 | 2017-02-07 16:57 | ことばづくり

【短歌】2016年 秋

あさり食(は)み はからずもじゃり、と噛み締めて
彼の郷里の海の香を知る

天気図に暦に街に胸中に台風重ね空高まりつ

今はまだきらきらと日々生きてゆく力足りずに自転車を漕ぐ

なに一つ思うままならずわたくしの髪も口も心も子宮も

ことだまのわが胸中に入り込みあたたかく占むる猫のごとくに

かくも水を含んだ空気はやさしくて
もやけぶる夜にいだかれ帰る

近づくと離れゆくとは星月や波や振り子や人のことわり

くたびれた水晶体を透過する月は確かに綺麗だけれど

生きるとは他者を殺して生きること
かまきり轢きて何を今さら

むくつけき生きもの抱いていたずらに酒を遣る遣るやりきれなくて
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# by sumi0313 | 2017-02-01 16:25 | ことばづくり