じっくり読んで、心にとどめる
2005年 04月 23日
『停電の夜に』(ジュンパ・ラヒリ/新潮文庫)
休日にちょっと時間を作って読むくらいなのでなかなか進まないが、この本を現在読んでいる。短編集なので読みやすい。
本の帯には、「なまじのスリラー小説など吹き飛ばすほどサスペンスフル!」という文字が載っていた。しかし、読んでみると「サスペンス」というよりは「ヒューマニズム」という言葉のほうがあっているような気がする。
それも、ただただ感動というニュアンスのヒューマニズムではなくて、現代に生きる人間のさみしさとか冷たさとかみじめさとか、マイナスの要素も全部ひっくるめた意味での「人間らしさ」が各短編から感じられる。
個人的に、なんとなくレイモンド・カーヴァーを思い出した。
まだ全部読んでいないからわからないけれど、一気に読みきってしまうよりは少しずつ、じっくり読みたい。本を読むと心が豊かになる、と言うけれど、確かにそんなことを感じさせてくれるような作品だと思う。大感動するわけでもなく、怖いわけでもなく、笑うほど面白いわけでもなく、でも心に何かが留まっていく。
休日にちょっと時間を作って読むくらいなのでなかなか進まないが、この本を現在読んでいる。短編集なので読みやすい。
本の帯には、「なまじのスリラー小説など吹き飛ばすほどサスペンスフル!」という文字が載っていた。しかし、読んでみると「サスペンス」というよりは「ヒューマニズム」という言葉のほうがあっているような気がする。
それも、ただただ感動というニュアンスのヒューマニズムではなくて、現代に生きる人間のさみしさとか冷たさとかみじめさとか、マイナスの要素も全部ひっくるめた意味での「人間らしさ」が各短編から感じられる。
個人的に、なんとなくレイモンド・カーヴァーを思い出した。
まだ全部読んでいないからわからないけれど、一気に読みきってしまうよりは少しずつ、じっくり読みたい。本を読むと心が豊かになる、と言うけれど、確かにそんなことを感じさせてくれるような作品だと思う。大感動するわけでもなく、怖いわけでもなく、笑うほど面白いわけでもなく、でも心に何かが留まっていく。
by sumi0313
| 2005-04-23 22:41
| ほんよみ