かわることは嫌いじゃなかった
子どもらしくときどき うしろを振り返りはしても
目の前にひらけていく景色に いつもこころをうばわれてばかりだった
ひさしぶりにかえってきた
ちらと振り返るだけじゃなく
身体ごと きちんとうしろを向いた
まえいた世界
居間のテーブルに座る
むかしの私といまの私は決して重なることはなくて
座る場所も時刻もテーブルの上のお皿の模様もちがっていて
いちばんちがったのは ひとりだということだけど
むかしとはちがう たまご入りのポテトサラダをぽくぽく食べながら
ああ と思う
いつだって かわっていることは感じていた
かわらないものなどこの世にないことだって わかってる
ただ かわることをこころの底から惜しむことはなかったわけで
限られた時間のうしろ向きの世界は
私にかわることの意味をさけぶ
それとも私がさけんでいるのだろうか
私はそこに溶けきれなくて なんとなく天井を見上げて
大人になってしまったことを知った
子どもらしくときどき うしろを振り返りはしても
目の前にひらけていく景色に いつもこころをうばわれてばかりだった
ひさしぶりにかえってきた
ちらと振り返るだけじゃなく
身体ごと きちんとうしろを向いた
まえいた世界
居間のテーブルに座る
むかしの私といまの私は決して重なることはなくて
座る場所も時刻もテーブルの上のお皿の模様もちがっていて
いちばんちがったのは ひとりだということだけど
むかしとはちがう たまご入りのポテトサラダをぽくぽく食べながら
ああ と思う
いつだって かわっていることは感じていた
かわらないものなどこの世にないことだって わかってる
ただ かわることをこころの底から惜しむことはなかったわけで
限られた時間のうしろ向きの世界は
私にかわることの意味をさけぶ
それとも私がさけんでいるのだろうか
私はそこに溶けきれなくて なんとなく天井を見上げて
大人になってしまったことを知った
#
by sumi0313
| 2004-06-30 16:46
| ことばづくり